「お味噌は、昔から続く伝統的な調味料。
昔はみんな、家庭で手作りしていたものです。
味噌づくり、というと、なんだか難しいような気がしてしまうけど、
『味噌ってこんなに簡単にできるんだ!』と思ってもらえたら。」
今回のイベント開催にあたって、
そう語ってくれた、糀屋団四郎(新潟市)・藤井康代さん。
糀屋団四郎さんは、1932年から続く、新潟市南区のお味噌屋さん。
手作りで糀を作り、昔ながらの和釜で大豆を煮て、
手間暇かけて、こだわりのお味噌をつくっていらっしゃいます。
「同じ材料で作っても、それぞれの環境や大豆のつぶし具合によって、
全然違う味になるのが面白いところ。
少し心配もあるけど、それぞれ美味しく育ってくれたらいいな、
と思っています。」
なんだか兄弟みたいですね!
さらに、お味噌が可愛くみえてきました♪
まずは、大豆を水に一晩ひたし、
5時間程度茹で上げる(圧力鍋で15~17分)のですが、
この工程、今回は藤井さんが新潟で済ませてきてくださったので、
大豆をつぶすところからのスタートです。
※糀屋団四郎さんの商品には、手作りお味噌セット(5kg)もあります。
こちらは、豆をひたす・茹でる作業が必要です。
つぶしてもつぶしても粒が見つかります。
プチプチをつぶすあの感覚に似ていて、楽しい!!
みんな立ちあがって熱中。
すりつぶし加減はお好みで。
固さによって、お水を足すこともあります。
次に塩と糀をしっかりとまんべんなく混ぜ、「塩きり糀」を作ります。
しっかり混ざったところで、つぶした大豆と混ぜ合わせます。
ここがポイント!
しっかりと混ぜ合わせることが、美味しいお味噌の秘訣!
最後にアルコール消毒した容器に空気を入れないように敷きつめて・・・
作業終了~!!
1時間もかからず、出来上がりました~!
ビニール袋と手袋を使うので、汚れないし本当に簡単。
あとは、直射日光をさけて10か月~1年ほど静置しましょう。
味噌は匂いを吸収する特性があるので、匂いの強いものの近くには
おかないようにしてくださいね。
*梅雨明けくらいに1度天地返しを行うと、さらに美味しく出来上がります。
蓋をあけて、表面のカビ(黒っぽいもの)と酸膜酵母(白っぽいもの)を
取り除き、上下をひっくり返して混ぜ合わせ、再び空気を入れないように
敷きつめ、密閉して熟成させます。CO2を取り除き、固さが均一になります。
お味噌は生きもの。
人間と同じような環境に置いてあげるのがベストだそうです。
なお、発酵しずらくなってしまうので、冷蔵庫には、入れないであげてくださいね。
残念ながらご参加いただけなかった方には、
糀屋団四郎さんの「手作り味噌キット」もおすすめです♪
みんなのお味噌が、すくすく育ちますように・・・!
藤井康代先生、本当にありがとうございました♪