2014年10月8日水曜日

畑も、作物も、人と人との繋がりも。“いちから”つくる“イチカラ畑”~新潟仕事人vol.20



ネスパスの店頭に、素敵なキッチンカーが登場!


魚沼(堀之内)・小千谷から、
「イチカラ畑」さんがやってきてくれました~!!



こちらが、イチカラ畑・代表の吉田さん。
美味しいおそばを、畑から育てて、商品を作り、
今日は美味しく調理しています。


「東京は水が違うから、茹で加減が難しいですね~」


イチカラ畑さんは、
“いちから”つくる農業者グループ。
http://ichikara.shop-pro.jp/

食べてくれる方が、笑顔になるようなものづくりを、
と、新潟県小千谷市で活動しています。


無農薬・無化学肥料、できるだけ自然に近い条件で
こだわって作り、販売しています。
新潟県認定農業者でもあり、
平成23年度 全国そば有料生産者 農林水産省生産局長賞
を、「魚沼そば研究会」にて受賞されています。


聞くところによると、イチカラ畑さんは、

使われなくなった畑や牧場などの、
いわゆる『荒地』・・・
そういった場所を、『再開拓』して使っているのだとか。




「そういう土地が、いっぱいあるんですよ。

 やってみない?と、
 言っていただいたのがきっかけで、
 やっていたら、また声を掛けていただいて。」


魚沼(堀之内)・小千谷地域にて、
使われなくなった農地で、安心できる畑作り、
そば作りに取り組む、
イチカラ畑、代表取締役 吉田 勇童さんに、
お話を伺ってきました。



◆◆◆



--イチカラ畑の、きっかけ


「実は私、昔、北海道にいて。
 農業関係のお手伝いを、ちょっとだけ、
 かじったことがありました。

 そんな中、中越地震があって。

 実家のある小千谷に、
 実家の手伝いや、地域の
 復興のために戻ったんですね。

 その後、復興も落ち着いてきて、
 また県外に出て仕事をしようかな、
 と思っていた時ですね。

 地震で辞めちゃった牧場を使って、
 何かやってみない?

 って、探してる人がいるよって、
 話を聞いて。

 自然の中での仕事に興味があって、
 食に対する疑問を持っていたのもあって、
 思いつきとやる気だけだったんですけど、
 その牧場の再利用をさせていただくことに。

 じゃあ、何をやろうか、と。

 地元の特産品である、そばをつくろうか、
 と、3人でスタートしたんです。」





--手探りのスタート。


「使われなくなった田畑は、木や雑草がすごい。
 そんな土地を、まずは、作物が育つ環境にする。
 これが、まず、すごく時間がかかります。

 草刈り、ゴミひろい、土を耕して、
 数年かけて、作物の育つ状態にする。

 キノコ廃菌床やそば殻、もみ殻など、有機物を加えて、
 畑の微生物が元気になる環境を作ります。
 無農薬・無化学肥料、できるだけ自然に近い条件で
 地力を上げるお手伝いをしていきます。

 北海道で少しだけかじってきた、とはいえ、
 自分は、“農業をやってた”とは言えない。
 素人です。

 全然、何も分からなかったけど、
 周りの人、近所の人に聞きながら、
 手さぐり状態で。

 イチカラ畑のそばは、石臼で挽いているんですが、
 どうして石臼でそばを挽くのか、というと、
 近所のおじちゃんに聞いたら、こうなった。

 失敗ばかりだったけど、その分、
 たくさんの人と、絆が深まり、また、
 繋がっていける可能性も感じました。」




---楽しさ、そして、大変さ。


「楽しい時は、やっぱり、収穫のとき。
 大変なのは、月末です。笑
 
 1年目、2年目、特に2年目は、
 全然収穫できなかった。 
 今年から、ようやく軌道にのってきて。

 有難いことに、少しずつですが、
 商品が売れてきているのを感じます。
 今後は、もっとたくさんのお店に
 置いてもらえたら嬉しいですね。

 首都圏での販売にも力を入れていきたい。
 もっと、お客様の手に届きやすいようになれば。」




---イチカラ畑さんで、特に目を引くのが、素敵なパッケージ。



「商品パッケージ、ロゴや販促ツールも、
 みんなで考えて作っています。

 ロゴは、漢数字の1、
 一(いち) と、~(から)で、
 イチカラ。




 これ考えるだけで、半年くらい・・・苦笑


 のぼりやちょうちんなどの装飾は、
 特にイベントなどで目に付くもの。

 お客さんが興味があるのは、
 うちの名前より、
 「何があるか」です。

 「イチカラ畑」って名前を売り出すよりも、
 そば、って大きく出しています。」


ぱっと目をひく、のぼりやちょうちん。







-----イチカラ畑の、願い。


「環境と食の両面から安心できる畑づくりに取り組み、
 手から手へ。人から人へ。

 人と自然に感謝しながら、雪国新潟から、
 食を通じて共感していただける方々と
 繋がっていけたら。」



電話注文や、インターネット通販もどうぞ☆


◆◆◆

キッチンカーにて、
様々なイベントにも出店されている、
イチカラ畑さん。

現在、実店舗はないということなので、
県内のイベントなどで見かけたら、
ぜひ遊びに行ってみてくださいね♪



商品のご購入は、下記連絡先まで☆


=======================================
イチカラ畑

〒947-0035 新潟県小千谷市桜町5145-7 
TEL  0258-86-6966 /FAX  0258-81-6416 
(営業時間)8:00~17:00 
=======================================


いちから、丁寧に、人から人へ。

小千谷のイチカラ畑さんを、ご紹介しました。

2014年9月12日金曜日

新発田発!不可能を可能にした、苔の匠の技。~新潟仕事人vol.19 越後苔匠・新保 隆さん



ネスパス3Fに、
なにやら緑色のもふもふが・・・!

 

芝生?

いいえ、
これ、実は、

新潟県新発田市で人口栽培されている、
越後苔匠さんの、苔(コケ)なんです!


■越後苔匠HP






『苔アカデミー』説明会

そんな気になるワードに惹かれて、
スタッフTも参加させていただくことに。

 


講師として登場したのは、苔に魅せられた男、
有限会社 越後苔匠 会長 新保 隆さん。


苔の魅力と栽培について、
お話しを聞かせてくださいました。


実はこの方、数々の研究者や企業が挑戦すれど
成しえなかった、とある技術を成功させた、
苔業界のカリスマ


その技術とは、

苔の人工栽培”。

しかもそれは、

一生楽しめる、一度枯れても、元に戻る苔




・・・。

スタッフTは苔のことも庭のことも素人ですが、
なんだかすごい技術だ!ということは分かります。

一度枯れても、水をあげればもとに戻るって・・・
魔法!?


しかも、その数、9種類!

なんだか、すごいぞ!


こちらは、手がけた庭の数々の展示。


もともと柏崎で造園業に携わっていた新保 隆さんは、
平成13年、新潟県新発田市で、苔事業を個人で創業。
その後、法人化。越後苔匠となり、現在は、
長男の博臣さんが代表取締役を務めていらっしゃいます。




実は、造園の際に使用する苔は、
根を張らせることや、水の管理がとても難しく、
枯れてしまった場合には、張り替えを行うことも
あるのだそうです。

そんな苔業界に、革新的な技術を持ち込んだのが、
越後苔匠の新保 隆さん。

“苔に魅せられた男”隆さんは、
十数年の試行錯誤の結果、数々の失敗と経験を経て、
不可能と言われていた苔の人工栽培に成功。

それは、1度枯れてしまっても、
水を与えれば、再度、美しい緑色に戻る、
“一生楽しめる”人工苔の開発でもありました。


越後苔匠さんの技術は、テレビでも取り上げられ、
国内外から注目されています。
また、今回の説明会では、鎌倉や静岡など、
遠方から訪れた方も多く、業界内での信頼や実績、
そして注目度の高さを、ひしひしと感じました。






「環境に合った苔を使うか、苔に合う環境を作るか。
 苔がYESと言ってくれる環境を作らなければ、
 苔は育ちません。

 苔はどこにでもあるものですが、奥が深い。
 苔を庭に据えることは、とても難しいことなんです。」

と、新保さん。

みんな、新保さんの苔に、お話に、
興味深々です。

苔の根っこを見させていただきました。蜘蛛の巣のように、白く長い根が、苔にあるなんて!!


越後苔匠さんが更にすごいのは、
苔をもっと身近な存在にしたい、
苔を通じて、暮らしに潤いを届けたい、
そんな願いから、挑戦と失敗を重ねた、
貴重な技術を、おしみなく提供されているところ。

越後苔匠さんでは、苔施工技術者の養成をはかるため、
新発田市の“モデルハウス夢ひろば”で、作庭業者向けの、
3泊4日『苔アカデミー』講座を開催していらっしゃいます。



一般の方向けには、
苔玉や盆栽が楽しめる教室や、インテリアも(^^)☆

■苔教室


 

苔アカデミーについてご説明くださったのは、
隆さんの三男の潤也さん。
代表取締役会長の長谷川さん、
事業推進・管理部の木村さんもいらっしゃって、
丁寧で熱のこもった説明会が進みます。

参加者からの質疑応答や個別面談も活発で、
時間があっという間に過ぎてゆきました。




苔のことも、庭のことも、素人だったスタッフTも、
苔のふわふわなさわり心地にメロメロ!

苔玉、いいなあ・・・・

新発田といえば、新発田城。
清水園には、素晴らしい苔が広がっているそう。
http://hoppou-bunka.com/shimizuen/koke.html

新発田「苔ツアー」、なんてシブい旅も、
いいかもしれないと思いました(^^)☆




不可能を可能にした、新潟の苔の匠。

ぜひ知っておきたい、新潟のすごい企業。
株式会社 越後苔匠さんを、
ご紹介させていただきました。



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株式会社 越後苔匠

〒957-0054  新潟県新発田市本町1-7-5
TEL  0254-22-1009
FAX  0254-28-6540
E-mail  info@echigokokesho.com
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2014年7月25日金曜日

『農家のかあちゃんのおいしいごっつぉ』津南マミーズ~新潟仕事人vol.18


今回ご紹介するのは、津南地域の
『農家のかあちゃんのおいしいごっつぉ』を
届けてくれる、素敵なマミーズたち☆


その名も、
“特産品開発研究会 津南マミーズ”

おおもとのきっかけは、
新潟県農村地域生活アドバイザー(※1)さんたちの
集まりでした。

2012年、大地の芸術祭で、
期間限定「農家カフェ」をオープン。
その後、任意団体として発足。

現在のメンバーは5名。
地元のおいしい食材を知ってほしいという想いで、
手間を惜しまずひとつひとつ手作りにこだわって、
昔ながらの知恵をいかした商品をつくっている、
津南の農家の女性グループさんです。




(※1)
<新潟県農村地域生活アドバイザー>
自ら農業経営に取り組むとともに、農村女性の経営参画・社会参画及び担い手育成等の促進に意欲を持ち、農村地域の活性化に貢献できる方を、市町村長からの推薦により知事が認定します。

http://www.pref.niigata.lg.jp/keieifukyu/1204823742885.html


今回、お話を伺ったのは、
津南マミーズの田中さんと、大関さん。
そして、津南町地域振興課の福原さん。

別日ですが、代表の尾池さんも、
白い割烹着姿で登場してくださいました。
あったかい雰囲気のかあちゃんたちは、
ネスパスイベントでも大人気☆★☆




「津南マミーズは、料理が好きな、
 田舎のかあちゃんたちの集まり。

 農家や、主婦業をやっているからこそ、
 作れる家庭料理があるはず。
 美味しいものはたくさんあるけれど、
 外食ばっかりじゃあきてしまう。

 飽きのこない、津南らしい、
 津南の素材を使ったものを、
 お届けしたいです。

 これは、まだまだ先の話、いつかの目標ですが、
 津南の素材を使った加工品を作ることで、
 津南の食材・農産物の、消費拡大のきっかけ、
 ひとつのステップへと、つながったら嬉しいと思って、
 活動しています。」





「メンバーの自宅を加工所に改築して、
 商品を作っています。
 パッケージも、自分たちで考えてね。

 いいものを作っている自信はあるけど、
 手に取ってもらえるパッケージにしないと、
 食べてもらえんからねぇ。

 また、無添加、保存料不使用にこだわっているので、
 美味しさには自信がありますが、
 輸送や保存・・・流通させて、売ることの壁が、
 やはり大きく感じ、まだまだもがいているところ。笑」


つくることと、売ること。


「もともと、食楽園(ネスパス1F常設物販店)には
 商品を置いていただいているんですが、
 実際に売り場に来て、良かったです。
 
 ビンものはうれないだろうと思ってきたけど、
 意外に売れ行きがよかったりとか、
 お客様の求めているものが、よく見えました。

 実際に接客もしてみて、
 意外だなって思うこともたくさんで。

 年齢層、健康意識もよくわかったし、
 それに、対面販売で、お話しながら売れば、
 良さを分かってもらえて、
 値段も見ずに買っていかれる方も多くて。

 こだわっている分、お値段は落とせないので、
 地元では「高いよ~」って言われるけど、
 東京(ネスパス)だと、印象が違うんだなって。」



津南には、様々な美味しいものがありますが、
その中でも、使った食材(えごまやゴーヤなど)には、
なにか理由があるのでしょうか?


「みんな農家のかあちゃんだから、
 自分たちの周りでとれたものを使っていることが
 多いでしょうか。

 雪下にんじんやアスパラ、大根・・・
 津南の美味しいものはたくさんあるけど、
 雪下にんじんだとジュースとかゼリーとか、
 そういうものは既に出回っていますし、
 開発していきたいと思ってはいるけど、
 まだこれから。

 例えば、『えごま』は、知り合いの〇〇さんが
 作っているんですが、実は、津南では、
 縄文の時代から食べられていたという説(※2)も。

 ですが、手間もかかる作物なので、
 作っても自家用だったり、やめてしまった農家さんも。
 だけど、昔から地域にある作物の、種を絶やさず、
 残していくことにも、意味があると思います。

 津南町(行政)の支援・取組みもありますが、
 普通の農家が作り続けるには、
 えごまが必要とされる環境が必要です。

 えごまを使った商品が売れれば、
 えごま作りも続ける理由が出来るんじゃないか。

 そのきっかけのひとつに、
 マミーズの商品がなったら。

 まだまだ、もがいている段階なので、
 いつかそうなればいいな、の話ですけどね。笑」



(※2)「えごま」は、長野県などの遺跡から実やクッキー状炭化物の中から見つかっていることから、縄文時代から食用として利用が確認されています。
新潟県内(津南町も)では、残念ながら未だ発見はされていませんが、江戸時代、津南町や秋山郷において、栽培されていたことが検地に関する資料から読み取ることができます。
「えごま」は、絞ることで油をとることができるため、盛んに栽培されました。
 このようなことから、津南でも縄文時代から「えごま」が食用として利用されていたことが推測されます。



津南町、って、どんなところ?


「なんといっても、雪国。

 雪が溶けた瞬間から、
 冬の心配がはじまります。笑

 だけど、冬バージョンの生活が
 あるからこそ生まれる、生活の知恵が、
 代々、受け継がれてきました。

 冬の間食いつなぐために、
 どう食品を保存させたらいいか。
 漬けたり、乾燥させたり・・・

 だけど、今は、スーパーがあって、
 コンビニがあって、冬への備えも、
 そう必要なくなりました。

 今の60代以上の人たちが、
 先人たちから受け継いだ様々な知恵、
 それを知り、身に付け、
 商品に活かしていきたいです。

 この、ゴーヤの佃煮も、
 結局は、農家の保存食の発想。

 津南の、というか、田舎のおかあさんって、
 本当に、食品をあますことなく使い切る。

 ゴーヤも、一時期に大量に出来ちゃうから、
 それをどう保存すればいいか、って、
 農家のおかあさんが始めに考えるのが、
 『佃煮』ってわけです。

 田舎の家庭料理、おかあさんっぽい商品でしょう?笑」





津南の元気なかあちゃんたちが思うのは、
津南の次の世代のことでした。



◆◆◆


ちなみに、スタッフTのお気に入りは、
「雪国うまれのゴーヤくん」。

ゴーヤの苦味が程よくて、食欲のない夏でも、
ごはんがすすみます!オススメ!!
ネスパス1F食楽園でも販売中の商品です(^^)♪


津南マミーズがつくる、
雪国の農家のかあちゃんの味、
ぜひお試しくださいね~☆

2014年6月25日水曜日

「新潟県の繊維企業×クリエイター マッチング会」が開催されました☆



『新潟県の繊維企業×クリエイター マッチング会』が、
ネスパス3Fにて開催されました。
(主催:新潟県 産業労働観光部 産業振興課 地域産業係



1つの企業さんとクリエイターさんを引き合わせる
マッチングはこれまでも行ってきましたが、
今回は、初めての、<複数 対 複数>のマッチング。




新潟県内には、様々な地場産業があります。



織物では、

◇十日町・・・伝統的な商品からプレタきものまで
◇塩沢・・・ユネスコの無形文化遺産「越後上布」
◇小千谷・・・ユネスコの無形文化遺産「小千谷縮」
◇亀田・・・昭和初期に途絶えた「亀田縞」復活


ニット(織物)は、

◇栃尾・・・横編み、丸編みなど特色ある製品を生産
◇見附・・・独自ブランドやコラボなども展開
◇五泉・・・有名ブランドOEM生産など、国内有数のニット産地


金属製品では、

◇燕・・・金属洋食器の国内生産95%を占める
◇三条・・・刃物、利器工匠具、作業工具の国内有数の産地



などなど・・・


主催の新潟県産業振興課地域産業係では、
ビジネスマッチングの他にも、
東京出発・クリエイター向け「繊維業者を巡る、バスツアー」
企画・運営や、補助金制度などで、
地場産業の活性化をバックアップ。


初めての取り組みである、今回のマッチング会でも、
たくさんの企業・クリエイターさんが集合しました♪


お集まりいただいたのは、
約30名のクリエイターさんと、
18社の新潟の繊維関連企業さん。

ちなみに、アパレル業界では、分業化が進んでおり、
生地や布の生産者さんとデザイナーさんが
直接お話をすることは、なかなか少ないのだそう。
貴重な機会に、みなさんうずうず・・・


紹介タイムの後・・・
商談タイムのスタートです!



個人でブランドを立ち上げられた方や、
アパレル企業に勤めるデザイナーさん、
中には、これからブランドを立ち上げたい、
と考えていらっしゃる方・・・。

多種多様なクリエイターさんと、
ものづくりやクリエイティブを陰で支える、
新潟の繊維産業作りのプロフェッショナル。

今後の展開を、会話の中から探っていきます。


 

商材も、個性豊か。





クリエイター・デザイナーの方々からは、


「素材や生地を、一度に見られる機会はあまりなく、
 とても貴重な機会でした。」

「次は、工場へ足を運んでみたい。」

「きっかけ、次につながる出会い、
 発見がありました。」



出展企業の方々からも、


「新しい分野の方と出会えたのが、大きな収穫。
 ビジネスとして、ご一緒することができたら。」

「自社工場に来ていただけるお約束をいただいた。
 大変うれしい限りです!」

「商談会は、お見合いみたいなもの。
 このきっかけを、これから活かしていきたい。」


などなど・・・
これからのビジネスの「種まき」の場となったようです。



まだ見ぬ未来の商品が、ここから生まれるかも!?



新潟の繊維産業のことが知りたい方は、
ぜひ、下記連絡先にご一報を(^^)♪


=====================================
<問い合わせ先>
新潟県 産業労働観光部 産業振興課 地域産業係
http://www.pref.niigata.lg.jp/sangyoshinko/1356784390100.html
住所:  950-8570  新潟市中央区新光町4番地1 
電話:  025-280-5243  内線: 2781  ファクシミリ: 025-280-5508  
電子メール:  ngt050030@pref.niigata.lg.jp  
=====================================

2014年6月23日月曜日

“童画のまち 湯沢”パリへ!~『越後湯沢童画作品展』@ネスパス

湯沢町といえば、どんなところ?

新幹線からのアクセスも良く、
冬には多くのスキー客が訪れる、
ウィンタースポーツのメッカ。
上越新幹線も、冬場は 越後湯沢~東京 で
いきなり混みあいますね(^^;)笑


そんな湯沢町ですが、実は、
『文化の香り高いまち』という
町民憲章があります。


川端康成の「雪国」の一説、
“トンネルを抜けると、雪国だった”
という言葉は、湯沢町のこと。

言われてみると、たしかに、
文化の香りがするかも!

さらに湯沢町は、『童画のまち』でもあるって、
みなさんご存知でしたでしょうか?

なんと今年は、フランス・パリでも展覧会が開催され(!)、
期間中、フランスを訪れていた安倍総理も、
童画展をご覧になったそうです。



ネスパスでも、2014年6月に凱旋展を開催。

ご来館者のみなさまも、
「ほっこりするね~」「なんだかなつかしいね~」と、
楽しんでいらっしゃいました♪

 



しかし、どうしてパリで?
どうして、湯沢は「童画のまち」?
色々気になるので、湯沢町公民館長の
岩崎館長に、お話を伺ってきました!


※「童画」とは、純粋素朴の童心を基調とした、
絵画性、文学性、叙情、物語性と渾然一体となった、
子どものための絵画のジャンルをさします。



---どうして湯沢町は「童画のまち」?


日本童画の父、故 川上四郎氏(長岡出身)が
晩年を過ごしたのが、実は、湯沢町。

このことがきっかけで、湯沢町は
「童画のまち」としてまちづくりを推進しています。

そして平成5年、公民館の職員(湯沢町教育員会)から、
川上四郎氏のことをもっと世に出そう、と、
声を上げたのをきっかけに、“川上四郎原画展示会”が、
湯沢町公民館で開催されました。

この取り組みが、平成8年に開催された
「第一回 越後湯沢 全国童画展」のはじまり。

童画展では、一般公募の童画作品コンテスト優秀作品の発表、
川上四郎氏の童画作品の展示の場として、
「越後湯沢 全国童画展」は、湯沢町に根付いてゆきました。

なんと、来年、平成27年度には20周年を迎えるのだとか!





---どうして、パリで展示会を?

(岩崎館長)
「『越後湯沢 全国童画展』の第一回目から、
 審査委員長をつとめてくださっている、
 長岡造形大学・理事長の豊口 協 先生。

 そして、豊口先生の大学の後輩で、
 1年の3分の1はパリで過ごす、
 ジャーナリストの竹原あき子さん。

 このおふたりのお力がなければ、
 パリでの展示会はありませんでした。

 豊口先生には、
 『湯沢の童画は宝だから、もっと外にPRしていかなきゃ!』
 と、ずっと言っていただいていたんです。

 豊口先生から竹原さんをご紹介していただいたのをきっかけに、
 普通では考えられないほどトントン拍子で、
 パリでの展示会の段取りが進み、開催することができました。

 予算もない中、役場の職員が、展示会用ムービーを自作したり、
 翻訳や手続きの関係は、竹原さんがかなりバックアップしてくださって。
 ほんとうに、色んな方のご理解、強力なご協力があって、
 開催することができました。

 『湯沢の童画』がもっと浸透するように、
 たくさんの方に見ていただければと思います。」




---童画の魅力って何ですか?


「童画の魅力は、なんといっても
 “なつかしさ”だと思います。

 なつかしい日本の風景、叙情が、童画からは
 伝わってきます。
 私は実際にパリの展覧会には行っていませんが、
 パリでも、「フランスにはない作風で心を打たれた」と
 言っていただき、好評だったと聞いています。

 湯沢以外の方にも「なんだか懐かしいね~」と
 喜んでいただけますし、湯沢の人間としては、
 やっぱり湯沢らしさのある風景がある童画は、
 嬉しくなりますね。

 どれも素敵ですが、やっぱり、イチオシの作品は「つらら」。
 これは、川上さんの自宅の窓から見える風景。

 今は、そのおうちはなくなってしまいましたが、
 実際に見えた風景をイメージして描いた風景、
 実際の風景とは違っているといいますから、
 それも面白いですね。

 実は、川上さんも作品の中にいらっしゃるんですよ。
 ほら、手前で絵を描いている人・・・」
 



---童画を通じた様々な出会い。


(岩崎館長)
「また、パリでの展覧会には、これまでコンテストに
 応募してくださった方々もいらっしゃって。

 コンテスト応募者の中には、
 プロの作家になられた方もいらっしゃいますし、
 様々な人生があります。
 母娘でパリの展覧会に訪れてくださった方は、

 『この絵は、私たちの父が描いたんです。
  父は昨年、他界してしまったのですが、
  パリで展覧会を開催するのが、
  父の夢だったんです。』
 
 私、もらい泣きしちゃいました。笑

 これまで18回コンテストを開催して、
 5645点の応募がありました。
 現在、湯沢町で保有する童画は、640点ほど。
 すごい宝ですよね。

 これらの財産を活用して、
 町内のホテルや病院、駅、公共施設などで、
 「まちなか美術館」として、展示を行っています。

 来年、20周年を迎えるとはいえ、認知度に関しては、
 まだまだ充分とはいえないのが正直なところ。
 これからですね。」 

スタッフのみなさん、お疲れ様でした☆


 
☆今後の展示会情報☆
 

凱旋展は、今後は新潟でも開催されますよ~☆


■湯沢町公民館    2014年7月1日~7月13日
http://www.town.yuzawa.niigata.jp/pcp_portal/PortalServlet?DISPLAY_ID=DIRECT&NEXT_DISPLAY_ID=U000004&CONTENTS_ID=1125

■新潟ふるさと村  2014年11月上旬頃(予定)
http://furusatomura.pref.niigata.jp/


ネスパス館内にも、川上四郎氏の作品(レプリカ)が
飾られることが決定!(設置場所は現在調整中・・・)

2FのUターンセンターにも、川上四郎氏作「えんそく」の
レプリカが飾られることになりました。
きっと、訪れる求職者の方や相談者のみなさんのこころを、
優しく包んでくれるはず。



凱旋展で、ネスパスで。
ぜひ、童画の世界に触れて、
ほっこり気分をお持ち帰りください(^^)