仕事や子育てがひと段落した後、
みなさんならどんな風に生きていきたいですか?
人生の楽しみ方は、人それぞれ。
趣味に生きる、旅行に行く、田舎暮らしや農業への挑戦、
家族と一緒にゆっくりと過ごす、生涯現役・・・
様々な過ごし方がありますが、今回ご紹介するのは、
“自分の考えてきたことを、ビジネスとして実現する”
という生き方。
新潟県燕市にある、株式会社ライフスタイル
代表取締役 武内美千恵さん。
子育てもひと段落した数年前、30数年ほど勤務した保険会社を退職。
その後、ひょんなきっかけから、無添加&国産大豆100%の食品、
<まんま大豆>と、<新潟>をクロスするというお仕事を、
新たにスタート。
「会社員をしながら子育てをして、仕事や生活の中で、
もっとこうだったらいいなあ、なんて考えている、
どこにでもいる普通のお母さんだったんですよ。」
そんな武内さんが、まんま大豆のビジネスをはじめたきっかけとは?
お話をうかがってきました。
◆◆◆
保険会社での勤務から芽生えた、健康への想い
「30数年ほど、保険会社につとめていました。
保険には加入条件があり、健康状態によっては、
本人が望まれてもご加入いただけないケースもあります。
保険に入れなかったから、じゃあさよなら~
というのは、なんだか申し訳ないというか、寂しい気がして。
健康になってもらえば入れるわけだから、
何かできないかなあという気持ちは、ずっとあったんです。
子育てがひと段落したところで、保険会社を退職。
そんなときに、友人がこの「まんま大豆」をお取り寄せしたのを、
おすそわけしていただいたんです。
身体をつくるのはやっぱり「食」。
大豆は栄養価も高いし、これはいい商品だな~と。
それが、「まんま大豆」との出会いでした。」
「新潟のお豆っておいしいじゃないですか。
それで、そのおすそ分けをしてくださった方と一緒に、
「まんま大豆」に、新潟産の大豆を使う、というアイデアを
思いついて、その会社にアプローチして。
それで、ひとつのラインナップとして、商品化されたんです。」
こちらが、新潟の大豆を使った「まんま大豆」手羽先タイプ。
会社にアプローチするという行動力がすごいです!
商品化に向けて、何か苦労なさった点はありましたか?
「苦労したのは、豆あつめ。
商品化には、最低1トンの豆が必要でした。
新潟県産エンレイ豆を使用しているのですが、
新潟って、大豆農家はいないんですよ。
田んぼの減反政策で、休耕地に味噌や醤油をつくるための、
柔らかい豆「エンレイ豆」を育てている農家さんがほとんど。
だから、豆を集めるために、たくさんの農家さんを回って、
ようやく集めて、それで商品化にこぎつけました。」
1トン!
ちなみに、商品はかなり乾燥してあるようですが、
1トンの大豆から、どのくらいの商品ができるのでしょうか?
「加工して、乾燥して・・・
だいたい820kg~830kgくらいになります。
1袋100g詰めなので、結構な数ができるんですよ。
ライフスタイルの販売員は私と、もうひとりだけ、
2人でまわしています。
普段はネット通販しかルートがないので、
催事などで地道に、「まんま大豆」の良さを伝えています。
もっとたくさんの人に知ってもらえるようにするのが、
現在の課題ですね。」
◆◆◆
「まんま大豆」のこれから
「こういった商品の開発をはじめたきっかけはもうひとつ。
母親という視点です。
子どもたちに、植物性のエネルギーをもっとたくさん補給できるような
そんな環境をつくれないかな、と思って。
こどもを持つ親として、避けて通れないテーマのひとつ、
「いじめ」。悲しいけど、なくならないものですよね。
それを食の方向から考えたときに、お肉は元気が出るし、
パワーになるし、必要な食べ物です。
でも、野菜や大豆、そういうものも積極的にとっていけば、
栄養のバランスもとれるし、お肉のパワーだけでは補えない、
優しい人間に育ってくれるんじゃないか、そんなことも願っています。
「まんま大豆」を使った料理会を定期的に開いているのですが、
そこでも商品の活用方法を探っています。
若いママもたくさんいるので、どんどんお子さんに食べてもらいたいです。
最近は、地域の学校給食でも取り入れてもらったりもしているんですよ。」
◆◆◆
これからの夢は?
「学校のほかに、病院や介護施設でも、食事にとりいれて
もらえるようにしたいですね。
年齢が上がると、どうしてもお肉って食べづらいんですよね。
歯が弱くなると、筋っぽいお肉は噛みきれないし、
胃が弱くなると、食欲もなくなるし・・・
それでどんどん、エネルギーのある食品を嫌いになってしまう。
でも、「お肉を食べた!」っていう食事は、満足感がありますよね。
それに、お肉が好きなのに食べられなくなってしまった人にも
ぜひ食べていただきたいです。
お肉が苦手な人も、お肉は好きだけど食べられない人も、
笑顔になってもらいたいですね。」
美容、健康、笑顔。
頂いた名刺にも、この言葉がありました。
何よりも、そう話す武内さんの笑顔が輝いていました。
第2の生業「まんま大豆」の販売で、
たくさんの人を笑顔に!
笑顔と元気は大豆のパワー?!
株式会社ライフスタイルの武内さんをご紹介しました。