今回ご紹介するのは、津南地域の
『農家のかあちゃんのおいしいごっつぉ』を
届けてくれる、素敵なマミーズたち☆
その名も、
“特産品開発研究会 津南マミーズ”☆
おおもとのきっかけは、
新潟県農村地域生活アドバイザー(※1)さんたちの
集まりでした。
2012年、大地の芸術祭で、
期間限定「農家カフェ」をオープン。
その後、任意団体として発足。
現在のメンバーは5名。
地元のおいしい食材を知ってほしいという想いで、
手間を惜しまずひとつひとつ手作りにこだわって、
昔ながらの知恵をいかした商品をつくっている、
津南の農家の女性グループさんです。
(※1)
<新潟県農村地域生活アドバイザー>
自ら農業経営に取り組むとともに、農村女性の経営参画・社会参画及び担い手育成等の促進に意欲を持ち、農村地域の活性化に貢献できる方を、市町村長からの推薦により知事が認定します。
http://www.pref.niigata.lg.jp/keieifukyu/1204823742885.html
今回、お話を伺ったのは、
津南マミーズの田中さんと、大関さん。
そして、津南町地域振興課の福原さん。
別日ですが、代表の尾池さんも、
白い割烹着姿で登場してくださいました。
あったかい雰囲気のかあちゃんたちは、
ネスパスイベントでも大人気☆★☆
「津南マミーズは、料理が好きな、
田舎のかあちゃんたちの集まり。
農家や、主婦業をやっているからこそ、
作れる家庭料理があるはず。
美味しいものはたくさんあるけれど、
外食ばっかりじゃあきてしまう。
飽きのこない、津南らしい、
津南の素材を使ったものを、
お届けしたいです。
これは、まだまだ先の話、いつかの目標ですが、
津南の素材を使った加工品を作ることで、
津南の食材・農産物の、消費拡大のきっかけ、
ひとつのステップへと、つながったら嬉しいと思って、
活動しています。」
「メンバーの自宅を加工所に改築して、
商品を作っています。
パッケージも、自分たちで考えてね。
いいものを作っている自信はあるけど、
手に取ってもらえるパッケージにしないと、
食べてもらえんからねぇ。
また、無添加、保存料不使用にこだわっているので、
美味しさには自信がありますが、
輸送や保存・・・流通させて、売ることの壁が、
やはり大きく感じ、まだまだもがいているところ。笑」
つくることと、売ること。
「もともと、食楽園(ネスパス1F常設物販店)には
商品を置いていただいているんですが、
実際に売り場に来て、良かったです。
ビンものはうれないだろうと思ってきたけど、
意外に売れ行きがよかったりとか、
お客様の求めているものが、よく見えました。
実際に接客もしてみて、
意外だなって思うこともたくさんで。
年齢層、健康意識もよくわかったし、
それに、対面販売で、お話しながら売れば、
良さを分かってもらえて、
値段も見ずに買っていかれる方も多くて。
こだわっている分、お値段は落とせないので、
地元では「高いよ~」って言われるけど、
東京(ネスパス)だと、印象が違うんだなって。」
津南には、様々な美味しいものがありますが、
その中でも、使った食材(えごまやゴーヤなど)には、
なにか理由があるのでしょうか?
「みんな農家のかあちゃんだから、
自分たちの周りでとれたものを使っていることが
多いでしょうか。
雪下にんじんやアスパラ、大根・・・
津南の美味しいものはたくさんあるけど、
雪下にんじんだとジュースとかゼリーとか、
そういうものは既に出回っていますし、
開発していきたいと思ってはいるけど、
まだこれから。
例えば、『えごま』は、知り合いの〇〇さんが
作っているんですが、実は、津南では、
縄文の時代から食べられていたという説(※2)も。
ですが、手間もかかる作物なので、
作っても自家用だったり、やめてしまった農家さんも。
だけど、昔から地域にある作物の、種を絶やさず、
残していくことにも、意味があると思います。
津南町(行政)の支援・取組みもありますが、
普通の農家が作り続けるには、
えごまが必要とされる環境が必要です。
えごまを使った商品が売れれば、
えごま作りも続ける理由が出来るんじゃないか。
そのきっかけのひとつに、
マミーズの商品がなったら。
まだまだ、もがいている段階なので、
いつかそうなればいいな、の話ですけどね。笑」
(※2)「えごま」は、長野県などの遺跡から実やクッキー状炭化物の中から見つかっていることから、縄文時代から食用として利用が確認されています。
新潟県内(津南町も)では、残念ながら未だ発見はされていませんが、江戸時代、津南町や秋山郷において、栽培されていたことが検地に関する資料から読み取ることができます。
「えごま」は、絞ることで油をとることができるため、盛んに栽培されました。
このようなことから、津南でも縄文時代から「えごま」が食用として利用されていたことが推測されます。津南町、って、どんなところ?
「なんといっても、雪国。
雪が溶けた瞬間から、
冬の心配がはじまります。笑
だけど、冬バージョンの生活が
あるからこそ生まれる、生活の知恵が、
代々、受け継がれてきました。
冬の間食いつなぐために、
どう食品を保存させたらいいか。
漬けたり、乾燥させたり・・・
だけど、今は、スーパーがあって、
コンビニがあって、冬への備えも、
そう必要なくなりました。
今の60代以上の人たちが、
先人たちから受け継いだ様々な知恵、
それを知り、身に付け、
商品に活かしていきたいです。
この、ゴーヤの佃煮も、
結局は、農家の保存食の発想。
津南の、というか、田舎のおかあさんって、
本当に、食品をあますことなく使い切る。
ゴーヤも、一時期に大量に出来ちゃうから、
それをどう保存すればいいか、って、
農家のおかあさんが始めに考えるのが、
『佃煮』ってわけです。
田舎の家庭料理、おかあさんっぽい商品でしょう?笑」
津南の元気なかあちゃんたちが思うのは、
津南の次の世代のことでした。
◆◆◆
ちなみに、スタッフTのお気に入りは、
「雪国うまれのゴーヤくん」。
ゴーヤの苦味が程よくて、食欲のない夏でも、
ごはんがすすみます!オススメ!!
ネスパス1F食楽園でも販売中の商品です(^^)♪
津南マミーズがつくる、
雪国の農家のかあちゃんの味、
ぜひお試しくださいね~☆