2013年7月22日月曜日

特集・新潟仕事人vol12~<新潟> × <まんま大豆> (株)ライフスタイル・武内 美千恵さん



仕事や子育てがひと段落した後、
みなさんならどんな風に生きていきたいですか?

人生の楽しみ方は、人それぞれ。
趣味に生きる、旅行に行く、田舎暮らしや農業への挑戦、
家族と一緒にゆっくりと過ごす、生涯現役・・・

様々な過ごし方がありますが、今回ご紹介するのは、
自分の考えてきたことを、ビジネスとして実現する
という生き方。

新潟県燕市にある、株式会社ライフスタイル
代表取締役 武内美千恵さん。



子育てもひと段落した数年前、30数年ほど勤務した保険会社を退職。
その後、ひょんなきっかけから、無添加&国産大豆100%の食品、
<まんま大豆>と、<新潟>をクロスするというお仕事を、
新たにスタート。


「会社員をしながら子育てをして、仕事や生活の中で、
 もっとこうだったらいいなあ、なんて考えている、
 どこにでもいる普通のお母さんだったんですよ。」

そんな武内さんが、まんま大豆のビジネスをはじめたきっかけとは?
お話をうかがってきました。


◆◆◆

保険会社での勤務から芽生えた、健康への想い


「30数年ほど、保険会社につとめていました。
 保険には加入条件があり、健康状態によっては、
 本人が望まれてもご加入いただけないケースもあります。

 保険に入れなかったから、じゃあさよなら~
 というのは、なんだか申し訳ないというか、寂しい気がして。
 健康になってもらえば入れるわけだから、
 何かできないかなあという気持ちは、ずっとあったんです。

 子育てがひと段落したところで、保険会社を退職。
 そんなときに、友人がこの「まんま大豆」をお取り寄せしたのを、
 おすそわけしていただいたんです。
 身体をつくるのはやっぱり「食」。
 大豆は栄養価も高いし、これはいい商品だな~と。
 
 それが、「まんま大豆」との出会いでした。」




「新潟のお豆っておいしいじゃないですか。

 それで、そのおすそ分けをしてくださった方と一緒に、
 「まんま大豆」に、新潟産の大豆を使う、というアイデアを
 思いついて、その会社にアプローチして。
 それで、ひとつのラインナップとして、商品化されたんです。」



こちらが、新潟の大豆を使った「まんま大豆」手羽先タイプ。


会社にアプローチするという行動力がすごいです!
商品化に向けて、何か苦労なさった点はありましたか?


「苦労したのは、豆あつめ。

 商品化には、最低1トンの豆が必要でした。
 新潟県産エンレイ豆を使用しているのですが、
 新潟って、大豆農家はいないんですよ。

 田んぼの減反政策で、休耕地に味噌や醤油をつくるための、
 柔らかい豆「エンレイ豆」を育てている農家さんがほとんど。
 だから、豆を集めるために、たくさんの農家さんを回って、
 ようやく集めて、それで商品化にこぎつけました。」




1トン!
ちなみに、商品はかなり乾燥してあるようですが、
1トンの大豆から、どのくらいの商品ができるのでしょうか?


「加工して、乾燥して・・・

 だいたい820kg~830kgくらいになります。
 1袋100g詰めなので、結構な数ができるんですよ。

 ライフスタイルの販売員は私と、もうひとりだけ、
 2人でまわしています。
 普段はネット通販しかルートがないので、
 催事などで地道に、「まんま大豆」の良さを伝えています。
 もっとたくさんの人に知ってもらえるようにするのが、
 現在の課題ですね。」


◆◆◆

「まんま大豆」のこれから


「こういった商品の開発をはじめたきっかけはもうひとつ。

 母親という視点です。
 子どもたちに、植物性のエネルギーをもっとたくさん補給できるような
 そんな環境をつくれないかな、と思って。

 こどもを持つ親として、避けて通れないテーマのひとつ、
 「いじめ」。悲しいけど、なくならないものですよね。
 それを食の方向から考えたときに、お肉は元気が出るし、
 パワーになるし、必要な食べ物です。

 でも、野菜や大豆、そういうものも積極的にとっていけば、
 栄養のバランスもとれるし、お肉のパワーだけでは補えない、
 優しい人間に育ってくれるんじゃないか、そんなことも願っています。

 「まんま大豆」を使った料理会を定期的に開いているのですが、
 そこでも商品の活用方法を探っています。
 若いママもたくさんいるので、どんどんお子さんに食べてもらいたいです。

 最近は、地域の学校給食でも取り入れてもらったりもしているんですよ。」



◆◆◆
これからの夢は?

「学校のほかに、病院や介護施設でも、食事にとりいれて
 もらえるようにしたいですね。

 年齢が上がると、どうしてもお肉って食べづらいんですよね。
 歯が弱くなると、筋っぽいお肉は噛みきれないし、
 胃が弱くなると、食欲もなくなるし・・・
 それでどんどん、エネルギーのある食品を嫌いになってしまう。

 でも、「お肉を食べた!」っていう食事は、満足感がありますよね。
 それに、お肉が好きなのに食べられなくなってしまった人にも
 ぜひ食べていただきたいです。

 お肉が苦手な人も、お肉は好きだけど食べられない人も、
 笑顔になってもらいたいですね。」



美容、健康、笑顔。
頂いた名刺にも、この言葉がありました。

何よりも、そう話す武内さんの笑顔が輝いていました。

第2の生業「まんま大豆」の販売で、
たくさんの人を笑顔に!


笑顔と元気は大豆のパワー?!
株式会社ライフスタイルの武内さんをご紹介しました。



株式会社ライフスタイル
 959-1214  新潟県燕市新生町53番地
 TEL 0256-61-0227

2013年7月9日火曜日

特集・新潟仕事人vol.11 ~有限会社たちばな・南直樹さん



「休憩は、153歳から。」

ネスパスには、たくさんの仕事人がいらっしゃいます。
今回は、世界を見据え、前向きに。
発酵食、日本食の伝承・発信を行う、
有限会社たちばな 代表取締役社長 南 直樹さんに
お話を伺ってきました。


長岡市の機械加工や鋼を扱う製造業、株式会社丸菱電子の
代表取締役をつとめる南さんは、イタリアでのとある出会いから、
2009年に「越後長岡味噌醸造」を継承、食の世界に参入し、
(有)たちばなの社長を兼任。

食品の製造・販売を行う「たちばな本舗」、
味噌のアンテナショップとお食事ができる「ラウンジたちばな」、
長岡の伝統野菜を中心に農業を行う「たちばな農縁 -nouen-
などを展開していらっしゃいます。

株式会社丸菱電子 http://www.marubishi-ht.com/
有限会社たちばな http://www.misodama.jp/

そんな南さんは、(有)たちばなの立ち上げ当初、
こんなビジョンを語っていらっしゃいました。

2005年にイタリアでスローフードに出会って、
2009年に越後長岡醸造味噌を継承した。

 10年後を目途に、ヨーロッパに日本食レストランを出店し、
 日本食をヨーロッパに持ち込む道をつくりたい。
 
 2015年には「地球を保護する環境とエコと食」をテーマに、
 ミラノ万博が開催される。この万博を手掛かりとして、
 味噌や発酵食品を展開し、世界を驚かせたい。」


そんな南社長がネスパスに登場!
ということで、早速会いにいくと・・・


「2013年4月に、フィレンツェに駐在所を構えました。」

こちらがフィレンツェ駐在所。お洒落!!


!!!


イタリアと、長岡市と、お味噌と、金属加工の製造業、
そして、南直樹社長。
一体、どんな出会いでつながっていったのでしょうか?

◆◆◆

「“越後長岡味噌醸造”を継承した最初のきっかけは、
 2005年、プライベートのイタリア旅行。
もともと、イタリアのファッションや車が好きで。
旅行中に、スローフード・スローライフという言葉に出会いました。」

スローフードの理念は、“地産地消”。
これに感銘を受け、まずは地元・長岡で地産地消を
推進するNPOに加盟し、製造業向けに長岡の野菜や
味噌漬けを配布、紹介する活動をスタート。




しかし、その味噌漬けを作るためのお味噌を
作っていた「越後長岡味噌醸造」が廃業してしまう、
という危機が、2009年に訪れました。
  
「仕入れ先がなくなってしまうのは困る。
 それに100年も続いてきたものをなくすのはもったいない。
 それで、継承させていただけることになりました。」



全くの別業界への挑戦。

躊躇はなかったのでしょうか?


「扱うものは違うけど、
 いいものをつくりたい” という気持ちは同じ。
 それに、違う畑だから逆に良いこともあります。

 例えば、(株)丸菱電子での業務では、東京での商談も多いので、
 東京の料亭やレストランさんとも仲良くしていて。
 少々高くても品質のいいものや、何か付加価値のあるもの、
 そういうものを使いたい、そんな料理人の声を聞いていた。
 使う人にどんなものが喜ばれるのか分かっていたのは、
 大きなメリットでした。」

◆◆◆

(有)たちばなの商品で印象的なのが、素敵なパッケージ。
どの商品も可愛くて、思わず手に取りたくなります。



「この包装紙は、2009年の当初から使っています。

橘の花で、世界地図を描いているんです。
 ここがヨーロッパでアメリカで、日本で・・・
 うちの商品が、世界に広がっていくように。」


なるほど~!
可愛いだけでなく、想いのこもった熱いデザイン!
その世界地図への第一歩が、フィレンツェ駐在所なんですね。


「フィレンツェには、現在1名の駐在員と、御縁のあったサムライがいます。

 それぞれ、日本文化を世界に伝えたいという想いや、
 “ニンジャ村”を作りたいという夢がある。



 フィレンツェにある、ワインメーカーの1室をシェアさせていただいて、
 駐在所をスタートしました。
 将来的には、ここで農業をやって、商品を作って、レストランも出して、
 もちろん自分も、ゆくゆくはここのオーナーとして働いて・・・。

 現在、イタリアで偶然出会った映画監督や投資家さんたちとも、
 様々なことを計画中。
 「できたらいいね」っていう話で、現実的ではないけど、
 フィレンツェの片田舎で、おじさんたちが集まって、
 楽しい計画をしているわけです。」

外国語は出来ない、とおっしゃる南さん。
コミュニケーションは「身振り手振りで。」だそうです。
う~ん、すごい!

◆◆◆

そんな南さんに、ご自身の30年後について、伺ってみました。


「30年後だと、70半ばになってますかね・・・

 貿易関係の仕事をしてるんじゃないかなぁ。
 まだまだ、現役で働いているはずですね。

 ちょうどこの間、これからの人生について、
 書き出してみたんです。
 何歳でどんなことをして・・・というような、
 未来の自分の年表ですね。

 その結果、153歳までは休憩できないな、と。

 ウィスキーの「オールド・パー」という
 銘柄をご存じですか?
 このウィスキーのラベルのモデルが、
 イギリスの農夫で152歳(世界最高齢記録)まで
生きたといわれている、「トーマス・パー」という人物。
 
 だから、152歳ではなくて、153歳まで生きたいね。
 彼を超えたいね。」




◆◆◆

大きな夢も、ビジョンも、この人だったら、
きっと実現できてしまうんじゃないだろうか。
そんな風に思わせる、不思議な魅力のある方でした。

(有)たちばなのことをもっと知りたい!
そんな方は、ぜひ、長岡市にある「アンテナショップ」へ。




各種商品の販売はもちろん、味噌の量り売りや、
みそジェラートにみそ玉カレーなど、
料理やお酒のご提供、素敵な時間を過ごせる場所。

◆◆◆

153歳まで、生涯現役で走り続けたい。

南直樹さんと、有限会社たちばなさんの、
これからの益々の活躍に、目が離せません!

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【アンテナショップたちばな本舗】
新潟県長岡市
東坂之上町1-11 
フェニックス大手セントラルレジデンス
TEL/FAX
0258-86-8666
E-MAIL
misoya@kvp.biglobe.ne.jp
=================================
【味噌蔵-宮栄工場】
新潟県長岡市宮栄3丁目518
TEL : 0258-32-1533
FAX : 0258-37-2818
E-MAIL:tachibana@misodama.jp
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2013年7月3日水曜日

沢根小学校さんが佐渡・鶴子銀山をPR♪

先日、佐渡市立沢根小学校6年生のみなさんが、
修学旅行でネスパスにやってきました~!



今回は、総合学習の時間で学んだ
「鶴子銀山(つるしぎんざん)」についての
パンフレットを作成し、表参道でPR!

まちゆく人に、それぞれが手作りしたパンフレットを配ります。


イラストや写真で、わかりやすくまとめてあります♪
それぞれの個性が光る、どれも力作!


ちなみに、「鶴子銀山(つるしぎんざん)」とは・・・

◆◆◆
みなさん、相川の金山はご存じですか?

佐渡は金が採れ、江戸時代には「国領」とされるほど、
豊かな場所で、「金の島」とも呼ばれていました。

その相川金山の発見のきっかけとなったのが、「鶴子銀山」。
1542年に発見された鶴子銀山を掘り進めると
たくさんの金や銀が採れる場所が発見されました。
これが、相川金山です。

現在、「佐渡金銀山を世界遺産に!」という活動も活発です。


これを機会に、ぜひお見知りおきを♪
◆◆◆


元気いっぱい、飛び出していきました!


平日の昼間、お仕事中の方も多い表参道。


それでも頑張って、道行く人に声をかけます。


佐渡市東京事務所の方も、興味深々。


イベントで店頭販売をしていた、たい焼き亭さんも耳を傾けます。



今回が初めての東京、という子もたくさん。
鯛焼き亭さんも一緒にPR♪



見守る大人たち。
がんばれ~!
 

早く終わったみんなは、イベントの業者さんとも仲良しに。


ちょうど店頭で販売していた「冷やし米粉鯛焼き」(鯛焼き亭)と、
「飲む温泉水」(湯沢水工房)の呼び込みを自主的に始める子どもたち。


「冷やしたい焼き、おいしいですよ~!」
「湯沢の飲む温泉水、100円でーす!!」




子どもたちの元気な応援に、鯛焼き亭さん、湯沢水工房さんも、大喜び!
がんばったみんなに、冷やし鯛焼きとお水の差し入れをくださいました♪
これにはみんな、大喜び!!!


最後の1枚を配り終えて、みんなで拍手~!
お楽しみの、冷やし鯛焼き&飲む温泉水タイム!
最後は、鯛焼き亭さん、湯沢水工房さんとも一緒に記念撮影♪



元気いっぱい、ものおじしない、沢根小学校のみなさんに、
ネスパスも元気をもらった1日でした♪♪♪

みなさ~ん、また東京に来るときにはまたネスパスに遊びにきてくださいね(^^)!!