2014年6月25日水曜日

「新潟県の繊維企業×クリエイター マッチング会」が開催されました☆



『新潟県の繊維企業×クリエイター マッチング会』が、
ネスパス3Fにて開催されました。
(主催:新潟県 産業労働観光部 産業振興課 地域産業係



1つの企業さんとクリエイターさんを引き合わせる
マッチングはこれまでも行ってきましたが、
今回は、初めての、<複数 対 複数>のマッチング。




新潟県内には、様々な地場産業があります。



織物では、

◇十日町・・・伝統的な商品からプレタきものまで
◇塩沢・・・ユネスコの無形文化遺産「越後上布」
◇小千谷・・・ユネスコの無形文化遺産「小千谷縮」
◇亀田・・・昭和初期に途絶えた「亀田縞」復活


ニット(織物)は、

◇栃尾・・・横編み、丸編みなど特色ある製品を生産
◇見附・・・独自ブランドやコラボなども展開
◇五泉・・・有名ブランドOEM生産など、国内有数のニット産地


金属製品では、

◇燕・・・金属洋食器の国内生産95%を占める
◇三条・・・刃物、利器工匠具、作業工具の国内有数の産地



などなど・・・


主催の新潟県産業振興課地域産業係では、
ビジネスマッチングの他にも、
東京出発・クリエイター向け「繊維業者を巡る、バスツアー」
企画・運営や、補助金制度などで、
地場産業の活性化をバックアップ。


初めての取り組みである、今回のマッチング会でも、
たくさんの企業・クリエイターさんが集合しました♪


お集まりいただいたのは、
約30名のクリエイターさんと、
18社の新潟の繊維関連企業さん。

ちなみに、アパレル業界では、分業化が進んでおり、
生地や布の生産者さんとデザイナーさんが
直接お話をすることは、なかなか少ないのだそう。
貴重な機会に、みなさんうずうず・・・


紹介タイムの後・・・
商談タイムのスタートです!



個人でブランドを立ち上げられた方や、
アパレル企業に勤めるデザイナーさん、
中には、これからブランドを立ち上げたい、
と考えていらっしゃる方・・・。

多種多様なクリエイターさんと、
ものづくりやクリエイティブを陰で支える、
新潟の繊維産業作りのプロフェッショナル。

今後の展開を、会話の中から探っていきます。


 

商材も、個性豊か。





クリエイター・デザイナーの方々からは、


「素材や生地を、一度に見られる機会はあまりなく、
 とても貴重な機会でした。」

「次は、工場へ足を運んでみたい。」

「きっかけ、次につながる出会い、
 発見がありました。」



出展企業の方々からも、


「新しい分野の方と出会えたのが、大きな収穫。
 ビジネスとして、ご一緒することができたら。」

「自社工場に来ていただけるお約束をいただいた。
 大変うれしい限りです!」

「商談会は、お見合いみたいなもの。
 このきっかけを、これから活かしていきたい。」


などなど・・・
これからのビジネスの「種まき」の場となったようです。



まだ見ぬ未来の商品が、ここから生まれるかも!?



新潟の繊維産業のことが知りたい方は、
ぜひ、下記連絡先にご一報を(^^)♪


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<問い合わせ先>
新潟県 産業労働観光部 産業振興課 地域産業係
http://www.pref.niigata.lg.jp/sangyoshinko/1356784390100.html
住所:  950-8570  新潟市中央区新光町4番地1 
電話:  025-280-5243  内線: 2781  ファクシミリ: 025-280-5508  
電子メール:  ngt050030@pref.niigata.lg.jp  
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2014年6月23日月曜日

“童画のまち 湯沢”パリへ!~『越後湯沢童画作品展』@ネスパス

湯沢町といえば、どんなところ?

新幹線からのアクセスも良く、
冬には多くのスキー客が訪れる、
ウィンタースポーツのメッカ。
上越新幹線も、冬場は 越後湯沢~東京 で
いきなり混みあいますね(^^;)笑


そんな湯沢町ですが、実は、
『文化の香り高いまち』という
町民憲章があります。


川端康成の「雪国」の一説、
“トンネルを抜けると、雪国だった”
という言葉は、湯沢町のこと。

言われてみると、たしかに、
文化の香りがするかも!

さらに湯沢町は、『童画のまち』でもあるって、
みなさんご存知でしたでしょうか?

なんと今年は、フランス・パリでも展覧会が開催され(!)、
期間中、フランスを訪れていた安倍総理も、
童画展をご覧になったそうです。



ネスパスでも、2014年6月に凱旋展を開催。

ご来館者のみなさまも、
「ほっこりするね~」「なんだかなつかしいね~」と、
楽しんでいらっしゃいました♪

 



しかし、どうしてパリで?
どうして、湯沢は「童画のまち」?
色々気になるので、湯沢町公民館長の
岩崎館長に、お話を伺ってきました!


※「童画」とは、純粋素朴の童心を基調とした、
絵画性、文学性、叙情、物語性と渾然一体となった、
子どものための絵画のジャンルをさします。



---どうして湯沢町は「童画のまち」?


日本童画の父、故 川上四郎氏(長岡出身)が
晩年を過ごしたのが、実は、湯沢町。

このことがきっかけで、湯沢町は
「童画のまち」としてまちづくりを推進しています。

そして平成5年、公民館の職員(湯沢町教育員会)から、
川上四郎氏のことをもっと世に出そう、と、
声を上げたのをきっかけに、“川上四郎原画展示会”が、
湯沢町公民館で開催されました。

この取り組みが、平成8年に開催された
「第一回 越後湯沢 全国童画展」のはじまり。

童画展では、一般公募の童画作品コンテスト優秀作品の発表、
川上四郎氏の童画作品の展示の場として、
「越後湯沢 全国童画展」は、湯沢町に根付いてゆきました。

なんと、来年、平成27年度には20周年を迎えるのだとか!





---どうして、パリで展示会を?

(岩崎館長)
「『越後湯沢 全国童画展』の第一回目から、
 審査委員長をつとめてくださっている、
 長岡造形大学・理事長の豊口 協 先生。

 そして、豊口先生の大学の後輩で、
 1年の3分の1はパリで過ごす、
 ジャーナリストの竹原あき子さん。

 このおふたりのお力がなければ、
 パリでの展示会はありませんでした。

 豊口先生には、
 『湯沢の童画は宝だから、もっと外にPRしていかなきゃ!』
 と、ずっと言っていただいていたんです。

 豊口先生から竹原さんをご紹介していただいたのをきっかけに、
 普通では考えられないほどトントン拍子で、
 パリでの展示会の段取りが進み、開催することができました。

 予算もない中、役場の職員が、展示会用ムービーを自作したり、
 翻訳や手続きの関係は、竹原さんがかなりバックアップしてくださって。
 ほんとうに、色んな方のご理解、強力なご協力があって、
 開催することができました。

 『湯沢の童画』がもっと浸透するように、
 たくさんの方に見ていただければと思います。」




---童画の魅力って何ですか?


「童画の魅力は、なんといっても
 “なつかしさ”だと思います。

 なつかしい日本の風景、叙情が、童画からは
 伝わってきます。
 私は実際にパリの展覧会には行っていませんが、
 パリでも、「フランスにはない作風で心を打たれた」と
 言っていただき、好評だったと聞いています。

 湯沢以外の方にも「なんだか懐かしいね~」と
 喜んでいただけますし、湯沢の人間としては、
 やっぱり湯沢らしさのある風景がある童画は、
 嬉しくなりますね。

 どれも素敵ですが、やっぱり、イチオシの作品は「つらら」。
 これは、川上さんの自宅の窓から見える風景。

 今は、そのおうちはなくなってしまいましたが、
 実際に見えた風景をイメージして描いた風景、
 実際の風景とは違っているといいますから、
 それも面白いですね。

 実は、川上さんも作品の中にいらっしゃるんですよ。
 ほら、手前で絵を描いている人・・・」
 



---童画を通じた様々な出会い。


(岩崎館長)
「また、パリでの展覧会には、これまでコンテストに
 応募してくださった方々もいらっしゃって。

 コンテスト応募者の中には、
 プロの作家になられた方もいらっしゃいますし、
 様々な人生があります。
 母娘でパリの展覧会に訪れてくださった方は、

 『この絵は、私たちの父が描いたんです。
  父は昨年、他界してしまったのですが、
  パリで展覧会を開催するのが、
  父の夢だったんです。』
 
 私、もらい泣きしちゃいました。笑

 これまで18回コンテストを開催して、
 5645点の応募がありました。
 現在、湯沢町で保有する童画は、640点ほど。
 すごい宝ですよね。

 これらの財産を活用して、
 町内のホテルや病院、駅、公共施設などで、
 「まちなか美術館」として、展示を行っています。

 来年、20周年を迎えるとはいえ、認知度に関しては、
 まだまだ充分とはいえないのが正直なところ。
 これからですね。」 

スタッフのみなさん、お疲れ様でした☆


 
☆今後の展示会情報☆
 

凱旋展は、今後は新潟でも開催されますよ~☆


■湯沢町公民館    2014年7月1日~7月13日
http://www.town.yuzawa.niigata.jp/pcp_portal/PortalServlet?DISPLAY_ID=DIRECT&NEXT_DISPLAY_ID=U000004&CONTENTS_ID=1125

■新潟ふるさと村  2014年11月上旬頃(予定)
http://furusatomura.pref.niigata.jp/


ネスパス館内にも、川上四郎氏の作品(レプリカ)が
飾られることが決定!(設置場所は現在調整中・・・)

2FのUターンセンターにも、川上四郎氏作「えんそく」の
レプリカが飾られることになりました。
きっと、訪れる求職者の方や相談者のみなさんのこころを、
優しく包んでくれるはず。



凱旋展で、ネスパスで。
ぜひ、童画の世界に触れて、
ほっこり気分をお持ち帰りください(^^)